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塗装について

外壁塗装は、それぞれ役割（機能）を持った樹脂層（塗料）を塗り重ねて膜を作る工事です。　各層は決められた膜厚を満たさないと、期待した年数より早く劣化が始まり、長持ちしません。　住宅の外壁塗装（塗り替え）の工程は、高圧洗浄機で外壁を洗い、必要であれば補修工事を行います。次に、旧塗膜にプライマ−(新旧の樹脂層を密着させる目的で、接着剤のようなもの)を塗り、その上に、トップコート(仕上げ用塗料)を２回塗りするのが一般的です。トップコートは、外部の自然環境に十分耐える樹脂（アクリル，ウレタン，シリコン，フッ素など）から作られています。

屋根塗装は外壁に比べ紫外線や雨風の影響をまともに受けるので、その素材はかなりの耐久性が要求されます。耐久性だけを考えれば日本瓦などの方が強いですが、地震国日本では軽量なスレート系平板瓦（カラーベスト）が多く使用されています。又、色落ちすると劣化が加速しますので、定期的に屋根を塗り替えることで屋根の耐久性も維持でき雨漏りによる躯体の損傷などを考えると費用の負担を軽減できます。また、省エネルギーを考慮した遮熱･断熱塗料を用いる屋根塗装も人気が出てきました。

防水塗装（ベランダ・屋上）最近の木造住宅ベランダ防水はFRP防水が主流です。FRPは複合材料の一つで、ガラス繊維にポリエステル樹脂を含ませ、強化した材料で、非常に強靭性と弾力性に優れています。
一般のＲＣ（鉄筋コンクリート）住宅では屋根の代わりに屋上が存在します。屋上防水はウレタン塗膜防水とシート防水が一般的です。

外壁ボードの目地交換　サイディングボードのボードとボードのつなぎ目（目地）に用いられているシーリング材が、１０年も持たずに剥離している事例が多くあります。
この目地剥離をそのままにしておくと、建物内部に水がしみ込み、そこから建物本体の劣化が加速されて、家の寿命を著しく短くしてしまうことになります。

塗料の種類一覧表

●外壁塗装の種類と耐久年数　

樹脂の系統	アクリル樹脂塗料	ウレタン樹脂塗料	シリコン樹脂塗料	フッ素樹脂塗料
耐久年数 （塗り替え周期）	6〜7年	8〜10年	11年〜14年	15年〜20年

　※一般的にアクリル⇒ウレタン⇒シリコン⇒フッ素樹脂と材料価格に比例して耐久性も高くなります。

●屋根塗装の種類と耐久年数

カラーベスト（セメント系，乾式コンクリート瓦）
樹脂の系統	水性シリコン塗料	弱溶剤ウレタン塗料	弱溶剤シリコン塗料	遮熱塗料
耐久年数 （塗り替え周期）	6〜8年	6〜7年	6〜9年	6〜9年

※水性系の仕様よりも弱溶剤型の方がおすすめです。

トタン（金属系）
樹脂の系統	アクリル塗料	ウレタン塗料	シリコン塗料	遮熱塗料
耐久年数 （塗り替え周期）	4〜6年	5〜7年	6〜8年	5〜8年

　 ※一般的にアクリル⇒ウレタン⇒シリコン⇒遮熱塗料と材料価格に比例して耐久性も高くなります。